NICOXとは

必要な時に、必要な場所へ、必要な獣医療が届く社会をつくる。
それが、私たちNICOXの目指す姿です。

日本では現在、地域によって受けられる獣医療の量や質に差が生じる「獣医療格差」が存在しています。
特に、猫の過剰繁殖問題や多頭飼育崩壊、災害時の動物救護などの社会課題は、単に“動物の問題”ではなく、獣医療供給の不足や偏在によって発生する構造課題であると私たちは考えています。

NICOXは、この課題に対し、固定施設だけに依存しない「モバイル獣医療インフラ」の構築と社会実装を進めています。

不妊去勢手術専門病院「にじのはしスペイクリニック」の運営、移動式手術室「ニコワゴン」の開発、出張手術サービス「モバイルスペイ」、災害支援サービス「モバイルエイド」などを通じ、地域ごとに不足している獣医療を再配置し、必要な場所へ供給する仕組みづくりを進めています。

私たちが目指しているのは、単なる移動診療ではありません。
地域ネットワーク、モビリティ、データ、標準化、そしてAIを組み合わせることで、平時から有事まで継続的に機能する獣医療供給体制を社会に実装することです。
「獣医療は、本来『病院で待つもの』ではなく、必要な地域へ届けられるべきものだと私は考えています。」

NICOXはこれからも、自治体・獣医師会・地域の活動団体の皆さまと連携しながら、人と動物が共生できる持続可能な地域社会の実現に取り組んでまいります。

株式会社NICOX
代表取締役 高橋 葵

海辺で地域猫とともに立つNICOX代表獣医師の髙橋葵

救急車のように改造した車の中で、不妊去勢手術ができないかな。
そうすれば、獣医療をもっと多くの地域へ届けられるのに。


これが、保健所に勤務する行政獣医師だった私の、最初の夢でした。

当時の私の役目は、毎日のように届く「野良猫が増えて困る」「仔猫を引き取ってくれ」という
相談や苦情への対応と、引き取った猫の殺処分でした。
「野良猫に手術を受けさせたくても、近くに病院がない」と漏らす住民の言葉が、胸に残り続けました。

現場で痛感したのは、これが「猫の問題」ではないということです。
必要な場所に獣医療が届かないという、供給構造そのものの問題でした。
苦情が来るたびに対応して、保護をして、譲渡をして、殺処分をしても、構造が変わらなければ問題は永遠に終わらない。
その確信が、行政獣医師からの転身を決意させました。

2020年春、にじのはしスペイクリニックを立ち上げ、移動式手術室「ニコワゴン」を走らせました。
一台の車が動くことで、一人の獣医師でも複数の地域に獣医療を届けられる。
その手応えは「獣医療を固定施設から解放できる」という確信に変わりました。
NICOXは、その確信を社会に実装するため、自治体・獣医師会・地域団体と連携しながら、モバイル獣医療インフラの社会実装を進めています。

モバイル獣医療インフラは、獣医療を存在させるものではなく、成立させるための仕組みです。地域ごとに分担されていた獣医療を再構成し、継続的に供給が機能する状態を作ることで、人と動物が抱える課題への構造的な解決を実現します。

必要な地域へ獣医療を届け、
予防と早期介入を実現します。

地域課題の未然防止と、
持続可能な管理体制を支えます。

平時・有事を通じて機能する
獣医療供給インフラを構築します。